だいぶ寒くなって、いよいよ冬がやってきた様です。
冬になると、空気が乾燥するので火事に注意しましょうと言うのは、昔から誰もが知っているところですが、空気が乾燥すると、知らず知らず私達の体も乾燥しているのです。
空気が乾燥すると、皮膚や粘膜、 吐いた息などから、自覚無く水分が体から出ていってしまう「不感蒸泄」が増えていきます。
夏は汗をかくので水分補給を意識しますが、汗をかきにくい冬は不感蒸泄により水分を失っている自覚がないため、夏に比べて水分補給ができていないことがあります。これが「かくれ脱水」と言われるものです。
「かくれ脱水」の主な症状は
1.頭痛
2.集中力の低下
3.日中の強い眠気や倦怠感
4.腹部の不快感や食欲不振
5.筋肉痛
6.足がつる
7.口の中がねばつく
8. 目まいや立ちくらみ
など。
かくれ脱水を防ぐためには、室内環境や体内の環境を気をつけます。
●室内環境を整える
湿度を50~60%前後に保ち、定期的に換気を行うこと。
これは、インフルエンザやコロナ対策など、他の病気の予防にもつながる大事なことですね。湿度と言うと加湿器を用いる方法もありますが、暖房器具使用中は、洗濯物やタオルを濡らしたものを干すことでも乾燥を軽減できます。
●体内の環境を整える。
夏と同じく、こまめな水分補給をして体の水分を保ちます。
夏と違うことは、前述の通り冬は汗をかきにくい状態なので、塩分やカリウムなどのミネラルが失われることは少なくて済みますので、単に水分を意識してください。でも、体を冷やす飲み物や、暖かい飲み物と言ってもお茶やコーヒー等の利尿作用のある物では、逆効果です。一番良いのは「白湯」だそうです。
●白湯は、10分ほど沸騰させた後、50℃くらいまで冷ました状態がベスト。
白湯を飲むことは、水分補給のほかにも、内臓を温め血流が良くなり、基礎代謝があがる。便通が良くなる。冷え症対策にも良いそうで、ダイエット効果も期待できるとか…
体を潤すことは、細胞を潤すことで、風邪などの感染症から身を守る事に繋がりますので、冬場も水分補給に注意しましょう。