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安全にお風呂に入る

2022年02月11日

 
訪問医療マッサージKEiROW鎌倉南ステーション
あん摩マッサージ指圧師・介護福祉士の横山です。
 今年は数年ぶりに雪が降ったり、寒い冬ですね。
 冬こそ、温泉…露天風呂…行きたいけど、コロナ感染予防のため、不要不急の外出を控える様にと言われると…。
 せめて、自宅のお風呂でゆっくり温まりたいですね。

 お風呂に入る目的の第一は、清潔を保つことだと思いますが、温熱(温まる)。水圧(適度に皮膚が圧迫される)。浮力(筋肉の緊張がほぐれる)という3つの物理的な力が働くことで、血流改善、代謝促進、リラックスできるなどは、ご存知のことと思われます。
 近頃は、温熱による刺激で生み出され、傷ついた細胞を修復するヒートショックプロテインだったり、一週間の入浴回数によって要介護度状態になるリスクを軽減できるなどといった効果にも注目されています。

 そんなお風呂を安全に入るために気をつけてほしいことをご紹介します。 
 ①入浴前、入浴後の水分補給…汗をかくことで水分が抜けて血液がドロドロにならないように。
 ②食後は30分〜1時間は間を空け、空腹時の入浴は止めましょう。血圧を下げる薬を飲んだ直後も気を付けてください。
 ③脱衣場と浴室の温度差を無くす。…ヒートショック(気温の急激な変化によって血圧が変動し、血管や心臓に負担がかかること)を防ぎます。
 ④血圧が安定しやすい日中に入る。
 ⑤お湯の温度は38〜40℃で、半身浴(心臓が浸からない程度)で、お湯に浸かる時間は5分(長くても10分程度)。
 ⑥湯冷めを防ぐ…水分を拭き取り気化熱による体温の低下を防ぐ。

 以上で、特にご高齢の方に気をつけてほしいのは、③のヒートショックです。対策としては、裸でいる場所を寒くないようにすること、浴室と脱衣所の温度差を無くすことで、
脱衣所に暖房器具などを置き暖める。
湯船に熱めのお湯をはったり、熱めのシャワーを出しておいたりして、湯気で浴室と脱衣所を暖める等です。
 嫌なことを言いますが、冬は浴室とトイレでお亡くなりになる方が多いのです。どちらも衣服を脱ぎ急に素肌を外気にさらすところです。「寒っ!」ブルブルっと体が震えるのは血圧が変動している証拠ですので、くれぐれもご注意下さい。

 その他、安全に入浴するためには、環境を整えることも大事です。浴室に手摺りをつける。立ち座りしやすいイスを用意する。滑り止めのマットを洗い場や浴槽内に敷く。外開きや引き戸の扉にする…等は、介護保険を利用することができる場合がありますので、ケアマネジャーさんに相談してみてください。
 
 最後に、入浴による清潔を保つ以外の、代謝の促進、血流改善、リラックス効果につきましては、マッサージも同様の効果があります。入浴する体力に不安のある方や、お風呂が嫌いな方、その他の方々、無料体験からお伺いしますので、当ステーションにご連絡下さい。

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