口腔ケアと唾液は大事
訪問医療マッサージKEiROW
鎌倉南・藤沢辻堂ステーション
あん摩指圧マッサージ師の横山です。
暑さが落ち着き、秋の味覚が味わえる季節になりました。
食事の後は、口の中の清潔を保つことが健康維持に関わってきます。
口の中には食べ物のかすが残りやすく、温度や湿度が細菌にとって住みやすく繁殖しやすい環境になっています。
そのため 口の中には300種類を超える 細菌が生息しています。
これらの細 菌は様々な病気を引き起こします。
代表的なものが「むし歯」と「 歯周病」ですが実はこれら以外にも、脳卒中、糖尿病の悪化、骨粗しょう症、 心臓病、早産・低体重児、肺炎などに関わっています。
口臭も菌の繁殖が原因の一つ。
こうしたリスクを遠ざける為に、口の中の清潔を保つこと(口腔ケア)が大事です。
●口腔ケアの方法
1.うがい
唇をしっかりと閉じて大きく頬を膨らませながら勢い良く行いましょう。
2.歯磨き
歯ブラシは鉛筆を持つように持ちましょう。 歯垢が貯まりやすい歯と歯茎の間などを注意して磨きます。歯ブラシは力を入れすぎずに柔らかく使用しましょう。
3.舌の掃除
歯ブラシや舌ブラシを使用して行います。
奥から手前にやさしく動かしていき、乾燥している場合は湿らせてから行うように心掛けます。
4.口腔清拭
口腔清拭は寝たきりの方や体を起こせない時、水を口に含めない時、歯ブラシが口を傷つける時に行います。 薬局などで口腔清拭用のウエットティッシュやスポンジも売っていますが、それらや歯ブラシを湿らせて口腔全体の細かい部分にまで食べかすを取り除きます。
日本人の習慣として、食後に、楊枝を使ったり、お茶で口をゆすいだり、やり方を上手くしないと周りに不快な思いをさせてしまう行為ですが、やるとやらないとで雲泥の差。口腔内の清潔保持に役立つ行為であることも付け加えておきます。
最後に、食べ物を消化する為に大事な唾液は口腔内を清潔に保つ働きがありますが、 高齢者になると唾液の 分泌量が減少するため、口腔内を清潔に保つのが難しくなります。
唾液の分泌を促す方法として、耳下腺・顎下腺・舌下腺といった唾液腺を刺激する唾液腺マッサージがあります。
唾液腺マッサージを食事前に行うと唾液の分泌が促進されることで、むせたり、噛みにくい状況の予防にも繋がります。
訪問マッサージでも、唾液腺のマッサージを行いますので、ご希望の方は、ご相談ください。